
CIA元副長官が語る世界最強スパイ機関CIAから学んだ哲学(第3回)
スパイ活動には秘密が求められる。
しかし民主主義においては、秘密は理解との均衡の中に置かれなければならない。だからこそ、CIAで数十年を過ごした後、私はその物語を語る手助けをする道を選んだ。
私は30年以上にわたり、米国の情報コミュニティで勤務し、世界各地で作戦や防諜活動を指揮してきた。その仕事の多くは、これからも公にされることはないだろうし、そうあるべきでもある。しかし共有できるものもある。それは、なぜそれが行われたのかという理由だ。人間的な側面、使命、犠牲、そして現実である。
それこそが、私をドキュメンタリー・ストーリーテリングへと引き寄せた理由だ。
映像会社であるBIG Mediaのクリエイティブチームや他のプロジェクトの制作陣と協力しながら、私は幕の内側を少しだけ、慎重に、そして責任をもって明らかにしようとしてきた。沈黙のうちに国に奉仕する愛国者たちを、アメリカ国民がよりよく理解できるようにするためである。
彼らはハリウッドが描くような戯画的な存在でも、影の中で動く顔のない工作員でもない。家族を持ち、信念を抱き、強い義務感を持った人間である。彼らの物語は、誠実さと重み、そして敬意をもって語られるに値する。
あまりにも多くの場合、情報の世界は誤解されている。実際の現実よりも、劇的なフィクションによって形づくられているからだ。もちろん、情報源や手法を守ることは神聖な原則であり続ける。しかし私は、秘密と社会とのあいだの隔たりを埋めることには、市民社会にとっての価値があると信じている。
任務の背後にいる本当の人々を国民が目にすれば、信頼が生まれる。指導者が情報活動の道義的な重みを理解すれば、説明責任はより深まる。そして若いアメリカ人が「国家に奉仕するとは何か」を目にすれば、それは次の世代を鼓舞することにもつながるかもしれない。
これは郷愁の問題ではない。
文脈であり、遺産であり、民主主義における透明性の問題である。
つまり、誰かが私たちの代わりに語ってしまう前に、私たち自身がその物語を語るということだ。
国際インテリジェンス戦略研究所(IGSI)