IGSI
国際インテリジェンス戦略研究所(IGSI)
- 2026年2月25日 〜 オシントUPDATE
2026年2月25日 〜 オシントUPDATE
中国、日本の20団体に輸出規制を導入 中国は、防衛関連の日本企業・団体20社に対し、台湾情勢や日本の軍備拡張を理由とした新たな輸出規制を発表した。対象には三菱重工業やJAXA、防衛大学校が含まれており、高市早苗首相の下で防衛費増額を進める日本側は「受け入れられない」と抗議している。 米国、中国の核実験疑惑に関する新詳細を公開 米国政府は、2020年6月に中国のロプノール実験場で行われた地下核爆発を確認したとする機密解除データを公開し、軍縮交渉の再開を求めた。国務次官補は、地震波データがマグニチュード2.75の爆発を示していると述べ、中国の核弾頭が2030年までに1,000発に達する可能性があると警告した。 米最高裁の関税判決、4月の米中首脳会談を前に緊張緩和か 米最高裁がトランプ時代の広範な関税を無効としたことで、中国製品への実効関税が低下し、来月のトランプ・習近平首脳会談に向けた見通しが安定した。アナリストは、この判決がエスカレーションのリスクを減らし、両国が対立よりも安定を優先する環境を整えたと見ている。 中国軍の粛清により、指揮系統と即応能力に支障 国際戦略研究所(IISS)の評価によると、中国の大規模な軍内汚職対策が、人民解放軍の指揮構造に短期的な空白を生じさせている。粛清は中央軍事委員会や習近平主席に近い高官にも及んでおり、短期的には士気や即応能力への影響が懸念されるが、軍の近代化自体は継続すると予測されている。 衆院選を前に高市首相を標的にした組織的な誹謗中傷工作 調査会社ジャパン・ネクサス・インテリジェンスは、衆院選を前に数千のアカウントが高市首相を組織的に中傷していたと報告した。分析では、機械翻訳や中国語の影響、AI生成画像の使用が確認されており、日本政府は外国の偽情報工作に対抗するため情報機関の強化を計画している。 中国、155mm艦載砲をテスト 大連の造船所で、155mm艦載砲を搭載した試験艦の画像が拡散されており、人民解放軍海軍の地上射撃能力強化が示唆されている。この兵器は誘導砲弾の射撃が可能で、台湾有事などにおける水陸両用作戦での沿岸打撃能力を飛躍的に高めるものと見られる。 金与正氏の昇格、金一族による支配強化 北朝鮮の金正恩総書記の妹、金与正氏が党中央委員会の部長に昇格したことが国営メディアで明らかになった。韓国の情報機関は、娘のキム・ジュエ氏も後継者としての準備段階に入った可能性があると分析しており、一族による権力掌握がさらに進んでいる。 ICC、フィリピンのドゥテルテ前大統領の公判を開始 国際刑事裁判所(ICC)は、フィリピンのドゥテルテ前大統領による「麻薬戦争」での超法規的殺害を人道に対する罪として証拠提示を開始した。検察側は警察や暗殺部隊への殺害命令があったと主張しているが、ドゥテルテ氏は裁判を政治工作として否定し出席を拒否している。 モディ首相のイスラエル接近、パレスチナ支持を揺るがす インドのモディ首相がイスラエルとの防衛・通商・政治的絆を深めたことで、インドの伝統的なパレスチナ支持の姿勢が後退している。専門家は、イスラエルとの軍事協力拡大がインドの道徳的地位を低下させていると指摘しているが、インド側はイスラエルの軍事行動への批判を抑えている。 米国防総省、イラン攻撃のリスクを警告 トランプ政権内でイランへの攻撃検討が進む中、ケイン統合参謀本部議長は泥沼化と米軍の死傷者リスクを理由に慎重な姿勢を示している。クシュナー氏らが外交を促す一方で、グラハム上院議員らは軍事行動を主張しており、ホワイトハウス内で意見が割れている。 トランプ氏、対イラン「3つの選択肢」に直面 中東での米軍増強を受け、トランプ大統領は①核開発制限の外交、②譲歩を迫る限定的攻撃、③体制転換を狙う大規模作戦、という3つの選択肢を検討している。いずれの道も報復リスクや地域情勢の不安定化という大きな課題を抱えている。 麻薬戦争から60年、何が有効か メキシコのカルテル指導者「エル・メンチョ」の殺害は、トップの排除だけでは組織を壊滅させられないという長年のパターンを改めて浮き彫りにした。専門家は、メキシコが過去最悪の流血の事態に直面していると警告し、捜査能力の拡大や汚職対策などの制度改革が不可欠だと主張している。 イスラエル近郊での米軍増強、イラン攻撃の緊張高まる テルアビブ近郊の空港に米軍の給油機や輸送機が次々と到着しており、イランとの緊張を背景にした軍事準備が加速している。地中海には空母ジェラルド・R・フォードも展開しており、核交渉の裏側で米軍による大規模な部隊配置が進んでいる。 イラン、開戦の懸念の中で「影の石油ネットワーク」を拡大 米国の制裁強化を受け、イランは不透明な「管財人」を通じた石油販売を拡大させているが、110億ドル以上の収益が未帰還であるなど汚職の温床となっている。ペゼシュキアン大統領は再検討を命じたが、生存戦略としてこのシステムに頼らざるを得ない状況にある。 米南方軍、カリブ海で「麻薬テロリスト」3人を殺害 米軍南方軍は、カリブ海で指定テロ組織のメンバーとされる3人を攻撃し殺害した。昨年9月以降、同様の攻撃で137人が殺害されているが、フェンタニルの流入経路との関連性を疑問視する声もあり、強硬策の有効性と合法性が問われている。 トランプ氏、敗訴を受けて新たな関税調査を検討 米最高裁に関税の一部を無効とされたことを受け、トランプ政権は「国家安全保障」を理由とした新たな貿易調査を開始し、関税を復活させる準備を進めている。電池や工業化学品などを対象に、通商法を活用することでより強固な法的根拠を持たせる狙いだ。 ルビオ国務長官、カリブ海を訪問し米国の影響力を再確認 ルビオ国務長官は今週、カリブ諸国連合のサミットに出席し、西半球における米国の優位性を再確認する。マドゥロ政権崩壊後の治安維持や、中国・イランの影響力排除が主な議題となっており、トランプ版モンロー・ドクトリンの推進を図る。 ベネズエラ、国連でマドゥロ氏の釈放を要求 ベネズエラのギル外相は国連人権理事会で、米軍に拘束されているマドゥロ前大統領の即時釈放を求めた。1月の拘束作戦で100人以上の死者が出たとし、米国の行動を法を装った政治工作であると非難している。 カナダ、燃料不足に苦しむキューバへの支援を計画 カナダは、米国の禁輸措置や周辺国からの石油供給停止により深刻なエネルギー危機に陥っているキューバに対し、援助パッケージを準備している。メキシコと協力して人道支援を行う方針だが、米国の圧力に晒されるキューバの経済インフラは限界に達している。 カナダとデンマーク、MQ-9Bドローンによる北極圏協力 デンマークとカナダは、共通して導入する長距離無人機「MQ-9B」を活用した北極圏の共同監視を検討している。データ共有やロジスティクスの統合を通じて運用コストを削減し、北極圏における主権維持と抑止力を強化する実務的な協力を目指す。 ゼレンスキー氏、侵攻4年で主権妥協を否定 ロシアによる全面侵攻から4年を迎え、ゼレンスキー大統領は平和のために主権を譲歩することはないと宣言した。トランプ大統領にウクライナ訪問を促し、プーチン氏の「ゲーム」を理解するよう求めたほか、自国製ミサイルでロシアの軍需工場を攻撃したことを明らかにした。 クレムリン、紛争が「対西側との広範な対立」に発展したと言及 ロシアは、ウクライナへの西側の関与により、紛争がロシアとNATOの間の広範な対立に変貌したとの認識を示した。ロシア側は外交的解決の道は開いているとしつつも、今後の展望はウクライナ政府の行動次第であると強調している。 英国、ロシアの「影の石油艦隊」に新たな制裁 英国は、ロシアの戦費調達を阻止するため、石油輸出を担うトランスネフト社や175の関連企業を含む「影の艦隊」ネットワークに大規模な制裁を科した。これによりロシアの収益をさらに削り、石油取引のコストと複雑さを高める狙いだ。 ブルガリアでの米空軍集結、イラン交渉を前に緊張高まる ブルガリアの空港で多数の米軍機が展開したことを受け、イラン攻撃の準備ではないかとの憶測を呼んでいる。トランプ大統領がイランに対し合意の期限を突きつける中、120機を超える米軍機が集結しており、実戦的な配備が加速している。 中国、メルツ首相訪中を前にドイツの筆頭貿易相手国に 中国が米国を抜き、ドイツにとって最大の貿易相手国となった。メルツ首相は経済界の幹部を伴って訪中するが、ドイツ製造業の保護、人権問題、ウクライナ情勢、そしてEUが進める「デリスキング」の間で難しい交渉を迫られる。 EU、トランプ氏の新関税を受け貿易協定の採決を延期 トランプ大統領が新たに15%の関税を課したことを受け、EU議会は米国との貿易協定の承認を延期した。協定内容が反故にされる懸念があり、EU側はワシントンに説明を求めるとともに、必要であれば対抗措置を発動する構えを見せている。
- 2026年2月24日 〜 オシントUPDATE
2026年2月24日 〜 オシントUPDATE
トランプ大統領、イランとの戦争へ突き進む トランプ大統領は中東での軍事増強を命じ、イランとの緊張を激化させている。補佐官らは中間選挙を見据えて経済への集中を促しているが、政権内でも軍事行動への支持は一枚岩ではない。 最高裁の違憲判決を受け、米国が関税徴収を停止 米税関・国境取締局(CBP)は、最高裁で違憲とされた関税の徴収を停止した。これに合わせ、トランプ大統領は別の法的権限に基づき、新たに15%のグローバル関税を導入している。 EU、関税急増の中で貿易協定の遵守を米国に要求 欧州委員会は、トランプ大統領による新関税の導入を受け、昨年の米欧貿易協定を守るよう求めた。予測不能な関税引き上げは市場の信頼を損ない、合意に違反すると強調している。 武器売却の見直しにより同盟国の「自立」が加速 トランプ大統領は米国の経済利益を優先する武器売却の刷新を命じた。これを受け、カナダなどの同盟国は米国への依存を減らし、防衛生産の自力確保に動き始めている。 トランプ氏のUFO調査が明かすもの トランプ大統領は機密扱いのUFO関連ファイルの公開を命じ、再び関心を集めている。当局は、過去の調査で宇宙人の証拠は見つかっておらず、大半はドローンや光学的な錯覚であると注意を促している。 米タスクフォースがメキシコの麻薬王殺害に関与 米軍主導の部隊の支援により、メキシコ軍が麻薬カルテル「CJNG」の首領を殺害した。これに伴い各地で報復の暴力が激化し、複数の州で死者が出るなど混乱が広がっている。 米国が「シャドー・フリート(影の艦隊)」を追跡 制裁対象の石油を運ぶ「影の艦隊」に対し、米軍が拿捕を強化している。ロシアなどはこれら老朽船を利用して輸出を続けているが、ネットワークの排除は原油価格の高騰を招くリスクも孕んでいる。 マー・ア・ラ・ゴへの侵入者が射殺される 燃料缶と散弾銃を持った21歳の男がトランプ氏の別荘の警戒区域を突破し、シークレットサービスに射殺された。当時トランプ氏は不在だったが、政治的暴力への懸念が一段と高まっている。 トランプ大統領、3月に訪中へ トランプ大統領が3月末から3日間、北京を訪問することが決定した。最高裁の関税判決後、初めての首脳会談となり、貿易や台湾問題が主な議題になると見られている。 中国の核実験、新型核兵器開発の疑い 米情報機関は、中国が2020年に秘密裏に核実験を行ったと結論づけた。小型化された戦術核兵器の開発を進めているとみられ、中国の「核の先制不使用」方針が転換される可能性が指摘されている。 台湾、国防予算を優先配分 台湾立法院は、約1.25兆台湾ドルの国防特別予算を優先的に審議する方針を固めた。トランプ氏が対中武器売却について習近平氏と協議する可能性を示唆したことで、台湾内では自衛力の強化を急ぐ声が出ている。 トランプ氏、半導体産業を巡り台湾を批判 トランプ大統領は、台湾企業が米国の半導体メーカーを追い出していると批判した。関税回避のために米国内に工場を建設していると主張しており、今後の半導体貿易政策に影響する可能性がある。 豪軍艦の台湾海峡通過を中国が監視 オーストラリア海軍のフリゲート艦が台湾海峡を通過し、中国軍がこれを厳重に監視・追跡した。豪政府は「国際法に基づく公海の航行」としているが、中国側は挑発行為として反発している。 「香港47」事案、活動家12人の実刑が確定 香港の控訴裁判所は、民主派活動家12人の禁錮刑を支持する判決を下した。非公式の予備選挙が「政権転覆の共謀」とみなされたもので、欧米諸国からは政治的弾圧だとして非難の声が上がっている。 金正恩氏、朝鮮労働党総書記に再選 北朝鮮の党大会で金正恩氏が総書記に再選され、15年に及ぶ統治の継続が確定した。軍事力を維持しつつ、経済建設と生活水準の向上を最優先する方針を改めて表明している。 中朝関係は「新たな歴史的時期」へ 中国共産党は北朝鮮の党大会を祝し、両国関係が新たな段階に入ったと称賛した。ロシアも祝意を送っており、欧米の圧力に対抗して中朝ロの連携を強める姿勢が鮮明になっている。 ロシアと北朝鮮、核技術の取引の恐れ 防衛アナリストらは、ロシアがウクライナ支援の見返りとして北朝鮮に核潜水艦技術を提供する可能性を警告している。北朝鮮は海上の抑止力を高めるため、原子力潜水艦の開発を加速させている。 パキスタンがアフガニスタンを越境攻撃 パキスタン軍は自国内での自爆テロを受け、アフガン領内の武装勢力拠点を空爆した。アフガンのタリバン政権は主権侵害として猛反発しており、両国間の緊張が極限まで高まっている。 インド、トランプ氏の関税判決を受けて対米協議を延期 米最高裁の関税違憲判決を受け、インドはワシントンでの通商交渉を延期した。新たに導入された15%のグローバル関税の影響を精査し、戦略を練り直す必要があると判断している。 インドとブラジル、重要鉱物で合意 インドとブラジルは、電気自動車などに不可欠な重要鉱物やレアアースの供給協力を強化する協定に署名した。中国への依存を減らすため、サプライチェーンの多様化を図る狙いがある。 ロシア、欧州で犯罪組織を利用した「影の戦争」を展開 ロシアが元タクシー運転手や犯罪ネットワークを使い、欧州各地で放火や破壊工作を行っている。伝統的なスパイ活動から、民間人を雇ったハイブリッド戦へと手法が過激化している。 オランダ当局、ロシアのハイブリッド戦を警告 オランダの情報機関は、ロシアがサイバー攻撃や世論操作を通じて公衆の信頼を失墜させようとしていると報告した。インフラへの破壊工作の準備も進められており、長期的な対立に備えるよう警告している。 侵攻4周年を前にロシアが大規模攻撃 ロシアが大量のミサイルとドローンでウクライナ全土を攻撃し、電力網に甚大な被害を与えた。厳冬の中での攻撃となったが、ジュネーブで行われた和平交渉に進展は見られなかった。 ゼレンスキー大統領、「第三次世界大戦はすでに始まっている」 ゼレンスキー氏は、ロシアの領土割譲要求を改めて拒否し、プーチン氏の野心はすでに世界大戦の規模だと警告した。勝利には領土奪還だけでなく、永続的な安全保障制度の確立が不可欠だと強調している。
- 2026年2月20日 〜 オシントUPDATE
2026年2月20日 〜 オシントUPDATE
トランプ氏、対台湾武器売却で習主席と協議か トランプ大統領が台湾への武器売却を巡り習近平国家主席と協議していると明かし、台湾側に不安が広がっている。専門家は「6つの保証」に抵触する可能性を指摘。4月の訪中を前に、パトリオットなどの承認が停滞しているとの見方もある。 米政府、チベット人権担当の特使を新命 ルビオ国務長官はチベット問題の特別調整官にライリー・バーンズ氏を指名。宗教・文化の自由促進が目的だが、中国は内政干渉と反発。チベット正月に合わせた発表で、RFAの対中放送資金も再開された。 高市総理が再指名、米と経済安保連携へ 総選挙の圧勝を受け高市早苗氏が首相に再指名。3月訪米でレアアースなど経済安保を協議する。防衛力強化、移民規制、対中強硬を掲げ、米国の戦略と歩調を合わせる構え。 韓国の尹前大統領に無期懲役判決 ソウル中央地裁は戒厳令布告を内乱罪と認定し尹錫悦前大統領に無期懲役を言い渡した。国会機能の麻痺を図ったと判断。死刑求刑は退けられ、側近にも実刑。双方が控訴する見通し。 カンボジア、タイの領土不法占拠を非難 フン・マネット首相は停戦後もタイ軍が国境付近を占拠していると主張。施設設置で数千人が避難したとして国境画定再開を要求。「平和委員会」による沈静化に期待を示した。 フィリピン・サラ副大統領が次期大統領選に出馬表明 サラ・ドゥテルテ副大統領が2028年大統領選への出馬を表明。弾劾問題や父のICC訴追を巡りマルコス大統領と対立し、現政権の失政を批判した。 米・ウズベキスタン、重要鉱物で提携 米国はウズベキスタンと重要鉱物投資枠組みに署名。脱中国供給網の一環で探査・加工に投資する。同国は金やウランに加えリチウムなど未開発資源を有し、戦略的パートナーとなる。 NATO、海外任務縮小と防衛原点回帰を模索 トランプ政権はNATOに欧州防衛重視への回帰を要求。イラクやコソボ任務縮小、パートナー国の役割制限を提案し、抑止力低下への懸念も出ている。 米軍司令官、ベネズエラ大統領代理と会談 米南方軍がベネズエラの暫定指導部と会談し、麻薬・テロ対策で協力に合意。マドゥロ拘束後の接触で、外交による治安問題解決を目指す。 米製油大手、ベネズエラ産原油の直接買い付けを検討 フィリップス66とシトゴーがPDVSAからの直接調達を検討。中間業者排除で採算改善を狙うが、銀行規制や制裁遵守など課題が残る。 キューバ外相が訪露、深刻なエネルギー危機で支援要請 燃料不足に直面するキューバのロドリゲス外相が訪露し支援を要請。ロシアは継続支援を表明したが、観光便停止など危機は深刻化している。 エプスタイン氏所有の牧場に遺体埋設の疑い ニューメキシコ州当局がゾロ牧場付近への遺体埋設疑惑を調査。司法省公開文書が根拠だが、未確認情報の可能性にも注意を促している。 欧州当局、年内のウクライナ和平に懐疑的 トランプ氏は和平に自信を示すが欧州情報当局は懐疑的。プーチン氏の狙いは制裁緩和などで、安易な領土譲歩は追加要求を招くと警告する。 米上院議員団がオデッサ訪問、対露制裁強化を主張 米超党派議員団がオデッサを訪問しエネルギー制裁強化と対中二次制裁を提案。ロシアを交渉に追い込む狙い。 欧米製部品、ロシア軍ドローンに流用続く ロシアのドローンから欧州製部品が発見。制裁下でも第三国経由で流入し、2025年は3万機以上生産された。 ウクライナで捕虜となった北朝鮮兵、身辺未定続く 北朝鮮兵は韓国行きを希望するが韓国政府は慎重姿勢。国連は帰還後の拷問リスクを踏まえ国際法遵守を求めた。 トランプ氏、英のチャゴス諸島返還を再度批判 トランプ氏は主権返還合意を批判しディエゴガルシア基地の重要性を強調。英国は安全保障上必要と反論。 チャゴス諸島への民間人上陸、主権返還に揺れる 出身者が島に上陸し居住権を主張。英当局は退去を命じたが、合意の安全保障上の妥当性を巡り議論が続く。 ドイツ、諜報機関の権限を大幅拡大へ メルツ首相はBNDの権限拡大を支持。資金増強やサイバー能力付与で米依存からの脱却を図る。 ドイツ、英仏との核抑止力共有を検討 独自核は否定しつつ英仏核を欧州抑止に活用する構想に前向き。欧州独自の核の盾を模索。 独ドローン企業、ピーター・ティール氏の関与で物議 スターク社へのティール氏投資が政治問題化。国防省が影響力を調査し、同社は経営関与を否定。 デンマーク国王がグリーンランド訪問、米の買収意欲を牽制 国王がグリーンランドを訪れ結束を強調。米国の買収提案を牽制し主権を再確認した。 英防衛大手BAE、最高益の裏でストライキ継続 BAEは過去最高益を計上する一方、賃上げを巡るストが継続。会社側は影響は限定的とする。 米、対イラン軍事行動の可能性高まる 協議停滞を受け米は軍事準備を進め、進展がなければイスラエルと共同行動の可能性。空母展開で圧力を強めている。 イラン、衝突に備え核施設を要塞化 革命防衛隊が核・ミサイル施設の防護を強化。攻撃時の報復を警告しつつ外交は継続。 バンス副大統領、交渉の決裂を示唆 イランが米のレッドラインを拒否したとし、核保有は阻止すると強硬姿勢を示した。
- 2026年1月20日 〜 オシントUPDATE
2026年1月20日 〜 オシントUPDATE
・中東に戦力を移動させる中、トランプはイランに対する「決定的」選択肢を求める米当局者によれば、トランプ大統領は先週、攻撃をいったん見送った後も、イランに対する「決定的(decisive)」な軍事オプションを助言者らに求め続けている。議論は、中東における米軍の増強と並行して進んでおり、そこには空母、戦闘機、追加のミサイル防衛の配備が含まれる。まだ攻撃命令は出ていないが、選択肢はイラン治安部隊への限定攻撃から、体制転換を狙うより広範な行動まで幅がある。当局者は、航空戦力だけではテヘランの指導部を打倒できない可能性があり、地域の報復を招き得ると警告している。 ・デジタル遮断の中、イランは抗議参加者への厳罰を宣言イラン当局は、最近の全国的抗議運動で逮捕された数千人に対し厳しい刑罰を科すと表明し、司法府トップのゴラームホセイン・モフセニ・エジェイは、弾圧は「まだ始まったばかりだ」と宣言した。当局者は、抗議を支援した者の資産は損害補填のために差し押さえると述べた。マスード・ペゼシュキアン大統領、国会議長モハンマド・バーゲル・ガリバフ、そしてエジェイは、「テロリストの扇動者(terrorist seditionists)」に対して「断固たる措置」を取ると誓った。最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイは、「数千人」が殺害されたことを認めつつ、外国に支援された工作員のせいだと主張した。当局はまた、ドナルド・トランプ米大統領による体制転換要求を非難した。 ・Anthropic CEO、AIチップの対中販売容認を非難AnthropicのCEOダリオ・アモデイは、トランプ大統領がAIチップの対中販売を認めた決定を批判し、それを「北朝鮮に核兵器を売るようなものだ」と例えた。ダボス世界経済フォーラムで発言したアモデイは、先端半導体の移転は北京がワシントンとの技術格差を縮める助けになり得るとして、この政策は「賢明ではない」と述べた。政権は最近、輸出ライセンス規則を改定し、NvidiaのH200やAMDのMI325Xといったチップの限定的販売を許可する一方、25%の関税を課した。国家安全保障への影響をめぐり、議員や技術者の間で意見は依然として大きく割れている。 ・中国、前国家安全部副部長の高以忱を汚職で追放中国共産党は、国家安全部(MSS)の前副部長である高以忱(Gao Yichen)を、収賄、権力乱用、退任後の私的利益追求などを理由に追放した。中央規律検査委員会は、75歳の高が「党紀を重大に違反」し、企業と癒着し、影響力を利用してIPO承認、土地譲渡、司法案件などから利益を得たと非難した。監督機関は高を「退いたが休んでいない」と糾弾し、不正資産の没収を命じ、事件を検察へ送致して訴追手続きに回した。高は国家安全部で要職を歴任し、現在は解散した反カルト組織「610弁公室」にも関与していた。 ・中国、次世代軍艦向けに強力な50MWガスタービンを開発中国船舶集団(CSSC)は、将来の空母、強襲揚陸艦、駆逐艦に動力を供給するための50メガワット級ガスタービンを開発していると発表した。この成果は、米国の輸出規制の下で高度な軍事・産業技術の自立を進める北京の取り組みの一部である。研究者らは、本計画が設計から試験まで全面的な国産能力を達成し、電気推進システムや指向性エネルギー兵器への発展に向けた進展でもあると述べた。新型CGT50タービンは、2024年以降に発表されてきた小型モデルに続くもので、効率向上、排出削減、そして軍民両用での活用が期待されている。 ・CIAの中南米重視、新たな焦点はマドゥロ拘束作戦への急襲に反映当局者によれば、今月初めにニコラス・マドゥロ大統領を拘束した米軍任務を支援するため、中央情報局(CIA)の秘密チームがベネズエラ国内で破壊工作と情報作戦を実施した。作戦はCIAと国防総省の連携強化と、中南米に対する同局の新たな重点を示すものだった。CIAのジョン・ラトクリフ長官は議会に対し、同地域での情報収集と人的情報源が急増したと述べている。ドナルド・トランプ大統領の承認の下、作戦は数カ月にわたる監視と限定的な秘密攻撃を含み、西半球におけるより攻勢的な米情報姿勢を浮き彫りにした。 ・トランプの脅しにもかかわらず、国防総省はまだグリーンランド侵攻計画の立案を求められていない国防総省当局者は、デンマークが島を売却しない場合に軍事力を用いる可能性があるとトランプ大統領が繰り返し示唆しているにもかかわらず、グリーンランドへの米国の侵攻計画を策定するよう命じられてはいない、と述べた。トランプは記者団に、どこまでやるつもりなのかは米国民が「知ることになる」と語り、スコット・ベッセント財務長官は武力が選択肢になり得ることを示唆した。国防当局者は非公式に、デンマーク領でありNATO加盟国でもあるグリーンランドを攻撃すれば同盟を損なうと懸念を示した。緊張が高まるなか、欧州の部隊がデンマークへの連帯を示すためグリーンランドに展開した。 ・グリーンランドをめぐる衝突は、世界経済秩序における米国の地位を揺るがす恐れグリーンランドをめぐる緊張の高まりは、世界経済システムの中心にある米国の役割について、より広範な再評価を加速させている。投資家が、米国が伝統的な「安全な避難先」であるという地位を疑い始めているためだ。市場は今週大きく反応し、米国株、米国債、ドルが同時に下落した。これは不確実性の局面では異例のパターンである。アナリストはこの変化を、トランプ大統領の対立的な通商・外交政策に加え、ベネズエラでの軍事行動や新たな関税の脅しに起因するとみる。経済学者は、投資家の信認が持続的に損なわれれば、海外資本流入の減少、借入コストの上昇、そしてより分断された多極的な世界経済秩序への移行が早まる可能性があると警告している。 ・米国、ベネズエラに関連する制裁対象タンカー7隻目を拿捕 石油支配拡大キャンペーンの一環米軍は、ベネズエラに関連する石油タンカー7隻目を拿捕した。ニコラス・マドゥロ大統領の追放後、同国の石油産業を支配しようとするトランプ大統領のより広範な取り組みの一環だ。米南方軍は、リベリア船籍の「サギッタ(Sagitta)」が、制裁対象船舶に対して米国が課したカリブ海での隔離措置に違反したため、「事故なく」拿捕されたと述べた。このタンカーはベネズエラ産石油を積載していた疑いがあり、ロシアのウクライナ侵攻に関連する2022年の命令に基づいて、以前に制裁対象となっていた。トランプは、米国がすでにベネズエラ産石油5,000万バレルを押収し、世界市場で販売する予定だと述べた。 ・トランプ、ベネズエラの将来指導部にマチャドの関与を検討トランプ大統領は、ベネズエラ反体制派指導者マリア・コリーナ・マチャドを、同国の将来の統治において何らかの形で関与させる可能性があると述べたが、役割の具体的内容は示さなかった。ホワイトハウスでのこの発言は、今月初めに米軍がベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を拘束したと報じられた後、マチャドの指導者としての実現可能性に懐疑的だったトランプの従来の見方からの注目すべき変化を示す。発言はまた、米政府が協力的だと位置づける形で、ベネズエラ暫定大統領デルシー・ロドリゲスと関与しているタイミングとも重なる。 ・カナダ、世界舞台で存在感 生き残りを見据えてカナダのマーク・カーニー首相は1月20日、ダボスで開かれた世界経済フォーラムで力強い演説を行い、米国主導の世界覇権がより分断的で競争的な秩序へ移行しつつあると警告した。トランプ大統領の名は挙げなかったが、強制的な通商圧力や領土的圧力を批判し、中堅国家は共同で行動しなければ周縁化のリスクがあると訴えた。発言は、トランプがグリーンランド併合の脅しや同盟国への関税示唆を再燃させた最中に出されたものだ。カーニーはデンマークとグリーンランドへの支持を再確認するとともに、米国と深く経済・軍事的に統合されている現実を踏まえつつも、中国との関与強化を含め、通商・安全保障の結びつきを多角化する意向を示した。 ・メキシコ、トランプの圧力キャンペーンの中でカルテル構成員37人を米国へ引き渡しメキシコは、麻薬取引対策を巡る米国の圧力が高まる中、クラウディア・シェインバウム大統領下で3回目となる大規模引き渡しとして、カルテル構成員37人を米国に移送した。オマル・ガルシア・ハルフチ治安相は、移送対象者は「重大犯罪者」であり深刻な治安脅威だと述べた。引き渡された者には、シナロア、ハリスコ新世代、ベルトラン=レイバ、ノルエステ(Northeast)各カルテルの構成員が含まれるとされる。これにより、2025年初め以降に米国へ送られたカルテル容疑者は合計92人となった。分析者は、トランプ大統領がカルテルへのより強硬な行動をちらつかせる中、メキシコは米国の圧力を和らげようとしているとみる。 ・米制裁強化と燃料危機が深刻化するキューバへ、中国が緊急食料支援中国は、米国の制裁強化とベネズエラ産石油の輸送停止により食料・燃料不足が悪化しているキューバに対し、3万トンのコメを届ける新たな緊急支援プログラムを開始した。最初の輸送はハバナとサンティアゴ・デ・クーバに到着し、当局者はこれを中キューバ連帯の証だと称賛した。米軍は最近カリブ海で別のベネズエラ関連タンカーを拿捕しており、ワシントンがカラカスの石油輸出を掌握しようとするより広範な取り組みの一環だ。中国は、経済的孤立と苦境が深まる中でキューバと「運命共同体」を共有するという立場を強調し、支援の意味合いを示した。 ・トランプ、ウクライナ戦争交渉の膠着はモスクワとキーウが同時に合意できないためだと非難トランプ大統領は火曜日、ロシアの対ウクライナ戦争を終結させられていないのは、モスクワとキーウが同時に和解に合意しようとしないからだと述べた。トランプは、進展があったとの従来の主張が結果を生まなかったことを認めた。ウクライナが米国主導の複数提案を受け入れているのに対し、ロシアは最大主義的目的を追求しつつ和平案を拒否し続けている、という構図と対照的だ。トランプはまた、大量の月間死傷者が続く状況にも言及しつつ、自身の大統領任期中に複数の紛争を終結させたという主張を繰り返した。 ・ダボス会議、トランプが欧州指導者を嘲笑欧州の指導者たちは、トランプ大統領と側近が欧州入りする中、対立的な週になることを覚悟している。これは大西洋横断の緊張拡大を浮き彫りにするものだ。米当局者は、グリーンランドをめぐるトランプの主張に抵抗しようとする欧州の努力を公然と嘲笑してきた。スコット・ベッセント財務長官は「恐るべき欧州ワーキンググループ」を揶揄し、トランプはSNS投稿、フランスへの関税脅し、漏えいした私的メッセージ、そしてフランスのマクロン大統領や英国のスターマー首相を含む指導者への侮蔑的発言などで緊張を高めた。指導者たちがダボスやブリュッセルに集う中、EU当局者は、NATOやウクライナを巡って米国の関与を維持しようと多くが努力し続けている一方で、欧州はより荒々しく気まぐれな米国のパートナーに適応しなければならないと警告している。カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサムは、欧州側の対応を「みじめだ」と非難した。