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  2026年3月12日 〜 オシントUPDATE

2026年3月12日 〜 オシントUPDATE

アジア情勢

中国、軍の浄化を続けつつ2026年国防予算を増額

中国は2026年の国防予算を約7%増の1.91兆元(約2,770億ドル)に引き上げた。習近平主席による軍への統制強化が進む中、公式発表を上回る実質支出があるとの見方が強い。

対米貿易減少の一方で中国の輸出が急増

2026年序盤、半導体や自動車の好調により中国の輸出は21.8%急増し、貿易黒字は過去最高の2,136億ドルに達した。関税緊張で対米貿易は落ち込んでいるが、AI関連需要が輸出を押し上げている。

トランプ訪中を前に中国学者が共存の機会を模索

トランプ大統領の訪中を控え、中国の専門家は対立ではなく安定した共存への舵取りを期待している。台湾問題や経済課題が焦点だが、イラン戦争などの地政学的リスクが影を落としている。

対イラン戦で中国がレアアースを交渉材料にする可能性

米国は兵器製造に不可欠なレアアースを中国に依存しており、在庫は2ヶ月分とされる。中国はこの依存関係を背景に、関税や輸出規制に関する譲歩を引き出す交渉材料にする可能性がある。

中国、長年の準備でイラン石油危機に備え

中国は12億バレル超の備蓄とロシアとのエネルギー協力により、ホルムズ海峡の混乱に対する緩衝材を確保している。この紛争は、中国が自給自足とエネルギー安全保障を重視する姿勢を再確認させている。

中国、運賃高騰を巡り海運大手に圧力をかける

イラン戦争に伴う運賃上昇とルート混乱を受け、中国当局はマースクなどの幹部を呼び出し懸念を伝えた。中東市場への輸出フローを維持するため、供給網の安定化を強く求めている。

日本、イラン戦争によるエネルギーショックで備蓄放出を検討

高市早苗首相は、原油高による経済混乱を防ぐため国家備蓄の放出を検討していると表明した。中東への高いエネルギー依存度が、円安と相まって日本経済をスタグフレーションのリスクにさらしている。

日本、豪ライナス社とレアアース供給契約を締結

日本は中国への依存を減らすため、ライナス社と12年間の長期供給契約を結んだ。電気自動車や防衛技術に不可欠な重レアアースの優先的な割り当てを確保した。

金与正氏、世界的な紛争の中で米韓演習を非難

北朝鮮の金与正氏は米韓演習を「無謀な行為」と切り捨て、核能力の強化を改めて強調した。また、米イスラエルによるイラン攻撃を「不法な侵略」と呼び、反米陣営の結束を鮮明にしている。

中朝間の旅客列車が6年ぶりに再開、関係改善の兆し

北京・平壌間および丹東・平壌間の旅客列車が今週木曜日から再開される。米朝関係が不透明な中、北朝鮮は中国との経済・文化的協力を急速に深めている。

中国、北朝鮮への影響力を再構築

ウクライナ侵攻以降ロシアに接近していた北朝鮮に対し、中国は経済的依存度を高めることで再び影響力を強めている。衛星データによれば、中朝国境のインフラ整備と貿易額は6年ぶりの高水準にある。

アメリカ情勢

イラン戦争で米兵約140名が負傷

開戦から10日間で約140名の米兵が負傷し、少なくとも7名の戦死が確認された。イランによるミサイルやドローンの波状攻撃により、作戦「エピック・フューリー」の人的被害が拡大している。

米軍、開戦2日間で56億ドルの弾薬を消費

対イラン戦の最初の48時間で、米国は約56億ドル相当の弾薬を使い果たした。トランプ大統領は短期戦と強弁しているが、議会では弾薬備蓄の枯渇を懸念する声が上がっている。

米議員、イランへの地上軍投入を懸念

民主党議員らは非公開ブリーフィング後、紛争が地上戦へエスカレートする可能性に警告を発した。ロシアがイランに標的情報を提供している疑いもあり、不透明な出口戦略に批判が集まっている。

紛争の結末は見えず、米イスラエル間に温度差

トランプ大統領が早期終結を示唆する一方、イスラエルはイラン指導部の弱体化など広範な目標を追求している。戦略的優先順位の乖離が、紛争解決を困難にしている。

トランプ大統領、クシュナー氏らに平和交渉を委託

トランプ氏はジャレッド・クシュナー氏ら少人数の実業家スタイルチームに外交を任せている。迅速な決断を可能にする一方、地域の専門知識の欠如を危惧する声も出ている。

米国、昨年提案されたウクライナの対イラン・ドローン技術を拒絶

ウクライナは昨年、低価格なシャヘド・ドローンへの対策技術を米国に提案したが、トランプ政権は当時これを採用しなかった。イランの攻撃で米兵に死傷者が出たことで、当局はその有効性を後追いで認めている。

中東情勢

イラン、大規模攻撃を受けても基地や艦船へ反撃

3月11日、イランは激しい爆撃を受けながらもイラクの米軍基地やバーレーンの施設をミサイルで攻撃した。ホルムズ海峡の航行はほぼ停止しており、報復能力の健在を誇示している。

中国、新指導者モジュタバ・ハメネイ氏の下でのイラン安定を予想

中国の専門家は、ハメネイ氏の継承によりイランの対米・対イスラエル政策には一貫性が保たれると分析している。北京は中立を保ちつつ、湾岸諸国との外交を通じて影響力を維持する構えだ。

米軍、ホルムズ海峡でイランの機雷敷設艦16隻を破壊

イランによる機雷設置を阻止するため、米軍は海峡付近で16隻の敷設艦を攻撃・破壊した。海峡には既に数十個の機雷が設置されているとの報告もあり、緊張が極限に達している。

米軍、イランの反撃を想定内とし攻撃激化を宣言

ダニエル・ケイン統合参謀本部議長は、イランの反撃は想定の範囲内であると述べた。ヘグセス国防長官は、ミサイル発射台や機雷施設を狙った「最も激しい一日」となる攻撃計画を発表した。

イラン軍が適応戦術を展開、米当局者が評価

イラン軍は正面衝突を避け、米国のレーダー網や通信インフラ、有志連合を標的にしたゲリラ的な戦術を展開している。指導部への爆撃後も、ミサイル在庫の半分を保持しているとの分析もある。

テヘラン、トランプ大統領のホルムズ海峡に関する脅しを拒絶

イランのラリジャニ国家安全保障担当官は、トランプ氏の脅しを「空虚」と一蹴した。イラン革命防衛隊は、攻撃が続く限り域内からの石油輸出を阻止し続けると宣言している。

ホルムズ海峡、イラン関連以外のほぼ全船舶に閉鎖

イランとの紛争継続により、ホルムズ海峡を通過する商業航行が事実上ストップした。原油価格は一時的に下がったが、ミサイルやドローンの脅威により海運各社は慎重な姿勢を崩していない。

イラン沖で貨物船3隻が攻撃を受ける

英海事貿易作戦局によれば、ホルムズ海峡付近で3隻の船舶が攻撃を受け、うち1隻で火災が発生した。この航路は世界の石油・ガスの5分の1を担っており、物流への打撃は深刻だ。

サウジアラムコ、イラン戦争が世界経済に「破滅的影響」と警告

アラムコCEOは、紛争が続けばエネルギー市場に壊滅的な結果を招くと述べた。海峡を回避して紅海へ石油を運ぶ代替パイプラインの稼働を急ぎ、輸出の7割回復を目指している。

パキスタン、海軍によるタンカー護衛と燃料節約策を実施

石油輸入を中東に依存するパキスタンは、海軍による護衛を開始し、国内では週4日勤務や休校措置を導入した。エネルギー供給を確保するため、国を挙げた節約体制に入っている。

ヨーロッパ情勢

EU理事会議長、ロシアがイラン戦争の最大の受益者と指摘

コスタ議長は、中東へ世界の関心が移り、エネルギー価格が上昇したことでロシアが恩恵を受けていると述べた。石油収入の増加が、ロシアによるウクライナ侵攻の戦費を賄うことへの懸念を示した。

イラン戦争による物流混乱で、欧州とアジアがLNGを争奪

ホルムズ海峡の混乱により、欧州とアジアの買い手間での液化天然ガス(LNG)争奪戦が起きている。価格上昇に伴い、欧州行きのLNG船がアジアへ進路変更する事例も確認されている。

EU首脳、脱原発を「戦略的ミス」と呼び回帰を示唆

フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長は、中東紛争によるエネルギー価格高騰を受け、原発放棄は誤りだったと述べた。小型モジュール炉などの革新的技術に2億ユーロを投じ、エネルギー安全保障を強化する。

ウクライナ、「中国製部品ゼロ」のドローン製造を達成

ウクライナは中国製部品への依存を断つため、回路基板や飛行システムの自国生産を拡大している。2023年以降の中国の輸出規制を受け、戦略的自立に向けた動きを加速させた。

ロシア、イランへの情報提供を否定

トランプ大統領との電話会談で、ロシア側はイランへの情報提供を否定した。米特使のスティーブ・ウィトコフ氏は、ロシアの言葉を信じるしかないとしつつも警戒を解いていない。

サイバー情勢

米国のサイバー準備態勢に懸念、政府効率化による削減が影響

トランプ大統領の「DOGE(政府効率化省)」主導の予算削減が、イランとの戦時下におけるサイバー防衛を弱めている。国土安全保障省やCISAの職員削減により、重要インフラへの脅威情報共有が遅れている。

YouTube、公人や記者に対象を絞ったディープフェイク検出機能を拡大

YouTubeは、政府関係者や記者を対象に、自分の顔を悪用したAI生成動画を検知・削除要請できるツールを導入した。AIによるなりすましから公的対話の整合性を守るためのパイロット運用だ。

オラクル、AIデータセンター需要で株価急騰

AIクラウドインフラの需要が予想を上回り、オラクルの株価は約10%上昇した。第3四半期の売上高は172億ドルに達し、2027年までに年間売上900億ドルを目指す投資計画を加速させている。

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IGSI

国際インテリジェンス戦略研究所(IGSI)


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